沿岸域生態系多様性実習・森里海連環学実習3~プランクトン編~

posted by marikok

沿岸域生態系多様性実習・森里海連環学実習~河口編~の続きです。

4日目(3/24)。今日は、プランクトンを中心に採集・観察を行います。プランクトン(浮遊生物)は、水質や流れの状態によってかなり異なる組成を示します。まずは海のプランクトン。漁港などにある堤防まわりには、風や潮流によってプランクトンが集積することがあるので、そこを狙ってネットで採集します。
次は河口から少し海へ下った場所。内湾性の生き物が生息する場所です。幼生プランクトンに期待です。
プランクトンネットに小さな魚が入ってしまいました!魚はサンプルのプランクトンを食べてしまうことがあるので、現場でリリースします。
最後は池。かなり水位が低くなっていますが、プランクトンはいるでしょうか…
水質調査も忘れずに。
採集したプランクトンは、実習室で同定を行います。しかし、種同定するためには、ときに小さなプランクトンを解剖する必要があるため、種までわかるものは一部です。

最終的に出現した種をリストにすると、それぞれの環境を特徴づけるプランクトンが採れていました!それにしても、甲殻類は様々な環境で卓越していますね(海ではカイアシ類、淡水ではミジンコ類といった具合に)。また、植物プランクトンは栄養塩の状態をよく反映するので、水質調査のデータと合わせて考察しやすい…かも?

河川編に続く。

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