2018年度日本甲殻類学会賞の授与

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 本年度の日本甲殻類学会賞は、斎藤稔さん(徳島大学生物資源学部 水圏教育研究センター)に決まりました。
 この賞は、日本甲殻類学会が出版する学会誌に掲載された論文のうち、39才以下の若手が第一著者で、1年間でもっともすぐれた論文に対して授与されるものです。

受賞対象論文
Saito, M., Hamano, T. and Nakata, K. (2015) Validity of movie recording for quantitative abundance estimation and body size measurement of Macrobrachium shrimps. Crustacean Research, 44: 39-53.
[https://doi.org/10.18353/crustacea.44.0_39]

この論文は、野外での個体群構成を推定するのが難しいテナガエビ類の密度推定に関して、河道に設置したデジタルカメラを用いる新しい手法を検討した意欲作です。本手法を既存の方法と詳細に比較し、有効性を示しています。これまでにない試みであり今後の発展が期待されます。以上の理由により2018年度の学会賞を授与しました。

この斎藤稔さんを育てた浜野龍夫徳島大学教授は、私の大学院時代の同級生で最も親しかった人です。
浜野くんが育てた学生に対して、私が賞を授与する日が来ようとは!
なんとも感慨深いです。

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