日本ベントス研究会誌 から ベントス学会誌へ

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ザラ紙の表紙だった日本ベントス「研究会誌」が、デザインを新しくしたころ。1988年のもの。今から30年前。まだ「学会誌」ではありません。

Copyright 日本ベントス学会
Print ISSN : 0289-4548

今は昔。この号で、すでに33・34 合併号。それ以前われわれがお手伝いするまでは、菊池泰二先生(当時 九大天草臨海実験所所長)が、実質的にはほとんどお一人で編集をされていました。菊池先生が天草臨海実験所の助手(今でいう助教に近いポジション)から2階級特進で教授になられたのが1970年、37歳の時でした(菊池泰二編「天草の渚」2006)。それ以来、実験所の所長として定年退職まで采配をふるわれ、天草臨海実験所に一時代を築き上げました。

菊池先生は、直弟子の私が言うのも何ですが、空前絶後の天才科学者でした。驚異の知性、驚異の体力、そして気さくでおおらかで優しい性格。1日4時間しか寝ないで仕事をされていたので、朝7時半に実験所にやってきて仕事を開始され、昼12時から昼食休憩1時間半、夕方は6時から夕食風呂休憩が1時間半、あとは夜中の午前1時まで実験所でお仕事をされ、家に帰ってウイスキーをひっかけ2時に就寝、朝6時には起きられて、7時半には活動を開始されていました。

菊池泰二門下生の研究成果の啓蒙的な紹介は、下記の本で見ることができます。

Copyright:  天草の渚―浅海性ベントスの生態学」2006.  
菊池 泰二(編) 東海大学出版会。
ISBN-10: 9784486017035.
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