畠島1世紀間調査 at 田辺湾!

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田辺湾に浮かぶ畠島は、京都大学が所有、管理する無人島です。この島の美しい自然を保護しつつ研究や教育に活用しています。

1968年より始められた畠島の「海岸生物群集1世紀間調査」は、この島の多様な海洋生物を長期的変動、動態を環境の変動とともにモニタリング調査するものです。所員および他教育機関の調査員によって、継続的に行われています。

5年ごとの春季に行われる全島調査では、畠島の43区域において、指定された大型底生動物86種の分布密度を記録し、動物相の時間的な変化を観察しています。また、南岸調査では、観察された全ての動植物も記録しています。
本年はその全島調査の年にあたり、5月4日と5日の2日間に渡って行われました。瀬戸臨海実験所の中野智之先生と加藤哲哉技術職員らが中心となって、研究プランが練られました。

この調査成果のひとつが、つい先日、半世紀間のウニ類の長期的変動の論文が出版されたばかりです。

下記を参照
http://setoblo.blogspot.com/2018/06/blog-post_7.html

この論文は世界的な反響を呼びました。

この全島調査では、5年のインターバルで畠島の全域の代表的なマクロベントスの出現状況を記録していきます。

前回の5年前の全島調査の様子は、下記に出ています。そのときも、瀬戸臨海実験所の中野さんや加藤さんらが中心となって、この研究の趣旨に賛同される多数の方に、お集まりいただきました。

http://setoblo.blogspot.jp/2013/04/blog-post_30.html?m=1

今回もまた、 この調査の趣旨に賛同する方々が、全国から30名ほども集まってくださりました。全く有り難いことです。調査は天候にもめぐまれ成功裡に終わりました。

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