瀬戸臨海実験所に新しい准教授が着任!

本年度、瀬戸臨海実験所に新しい准教授が4月1日付けで着任されました。下村通誉先生と言います。ご専門は節足動物甲殻類の研究です。

主として等脚目やアミ目など、フクロエビ上目Peracaridaに属する小型甲殻類を中心に、下記のような主に4つのテーマで分類学的研究を行っています。

■深海性甲殻類の分類学的研究:深海性の小型甲殻類の分類学的研究を行っています。海溝間の甲殻類の種組成にどのような違いがあるのかなど明らかにしていきたいと考えています。

寄生性甲殻類の分類学的研究、行動および生活史の解明:甲殻類に寄生する甲殻類の分類学的研究の他、行動や生活史など自然史学的視点で研究を行っています。

海底洞窟、砂粒間隙、地下水、地底湖など隠蔽環境にすむ甲殻類の分類学的研究:隠蔽環境(人の目に触れない隠れた環境)に棲む小型甲殻類の多様性を明らかにすることが目標です。主に沖縄県立芸術大学の藤田喜久博士と共同で研究を行っています。

浅海性甲殻類の分類学的研究:南西諸島などでは浅海に海産無脊椎動物の重要なハビタットであるサンゴ礁が広がっています。シュノーケリングやスキューバダイビングによるサンゴ礁やガレ場などでの採集で、小型甲殻類相の多様性の解明を進めています。

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