祝! 石原(安田)千晶さん 日本甲殻類学会賞受賞おめでとうございます。

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北大でドクターを取得され、日本学術振興会特別研究員として和歌山大学に籍を置かれて、ヤドカリの行動学の研究で、たびたび瀬戸臨海実験所にも訪問されていた石原(安田)千晶さんが、2017年度の日本甲殻類学会学会賞(論文賞)を受賞されました。

おめでとうございます!

Yasuda, I. C., & Wada, S., 2015. Regeneration of major cheliped after the mating season in the hermit crab Pagurus middendorffii. Crustacean Research, 44: 29-38. [http://doi.org/10.18353/crustacea.44.0_29]

受賞理由:当該論文は行動生態学を背景として、鉗脚を自切させたテナガホンヤドカリの雄における脱皮と鉗脚の再生を記述したものである。仮説検証型の本研究では、明確な仮説とそれを検証できうる実験が行われ、信頼のできる結果に基づいてしっかりと考察がなされている。石原氏は責任著者であるこの論文以外に、本学会の以下の学会誌5報の論文の共著者でもあり、アクティビティーの高い将来有望な若手研究者である。以上のことから本論文を2017年度の学会賞に値するものと判断する。
・Crustacean Research, No.43: 41–46, 2014
・Cancer, No.24 21–23 2015; No.25: 9–16, 17-24, 25–27 2016


瀬戸臨海実験所では、ユビナガホンヤドカリの行動の研究をされていました。その後、北海道大学大学院水産科学院・水産学部海洋生物科学科 海洋生物学講座に助教として就職されました。海産無脊椎動物の生態学では、おそらく今後もっとも期待される若手のホープです。
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