臨海実習3部(公開臨海実習)後半 〜海浜植物〜

posted by Yoshikawa

実習4日目からは陸上植物の実習です。
陸上植物と言っても特に海浜植物の海岸環境への適応について学びます。
もちろん自由研究も行います。

まずはやはり、周りにどのような植物が生息しているかを勉強します。
普段は海の無脊椎動物を研究しているTAの瀬戸臨海実験所院生たちも興味津々でついて行きます。
宿泊棟の真横には締め殺しの木「アコウ」が生えています。締め付けられているヤシの木の方は少し弱ってきています。
いつも海の動物ばかり見ていますが、案外身近なところに面白い生き物がいるものですね。
先生の植物愛が垣間見える実習でもあります。
植物が好きな先生に植物の話を聞くと、自分も植物が好きになりますね。
寒い、寒い。でも植物の解説を聞いていると、少しだけ寒さを忘れます。
続いて北浜に生えている植物を観察します。
いい天気でしたがすごい北風でした。こんな海浜でも植物は元気に根付いています。
寒い、寒いパート2
持ち帰った草体は押し葉標本にします。
4日目ともなると実習生の目は研究者そのものです。といっても、彼は既に陸上植物の研究の経験者です。公開臨海実習は、様々な経験を持つ実習生が集まることも魅力のひとつです。
そして昼からは海浜植物に関する自由研究をします。
ここでは自分たちで問題を設定し、解決方法を考え、データを取ります。
とったデータを解析し、考察するという研究の一連をここで学びます。
大学に帰る頃にはとても成長していることでしょう。
我々TAはこの後の最後の大仕事のために休憩中です。
というのも、アマモを採集しなければならなかったのです。アマモは、陸上植物の系統に含まれますが、海に適応した「海草」と呼ばれるものの仲間です。今はちょうど花をつけている時期で、是非観察したいところです。
しかし、それがなかなか見つかりません。
やっと見つけたアマモ!!!いい笑顔
アマモ!!!
TAの活躍により、このあとアマモの独特な花粉の形態を観察できました。
高みの見物♪
実習の日程も終盤にかかり、名残惜しくもこれで最後の夜です。
最後の夜には打ち上げパーティ反省会が開かれます(発表は明日に控えていますが・・)。
今回で神谷先生による実習担当が最後となってしまいました。神谷先生、お疲れ様でした!
しかし打ち上げ反省会は楽しいもの。
みんなで最後の夜を楽しみます(発表は明日に控えていますが・・again)。

ついに実習最終日!海浜植物に関する自由研究の成果を発表します。
今回はトベラの葉の巻具合と風や乾燥との関係、海岸環境に適応した植物の微細構造、ハマオモト(ハマユウ)の様々な形態・生態などに着目したテーマが発表されました。
議論が白熱してきました。
最後に水族館前で撮影した一枚。
実習生の方々および担当の先生方、大変お疲れ様でした。
今年の実習生の方々は発想が柔軟で、なかなかの強者どもが集まっていてとても楽しい実習でした。
今回の経験は絶対活きるはず。
将来どこかで活躍してくれることでしょう。
またどこかで会いましょう!
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