祝! 安岡法子さん 論文出版!

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瀬戸臨海実験所は、平成28年度より教育関係共同利用拠点第2期として文部科学省から認定され、各種共同利用事業を進めています。 この教育拠点の共同研究員として、当実験所をフィールドワークの拠点として活用されている安岡法子さん(奈良女子大学大学院)が、論文を出版されました。

おめでとうございます!

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Direct evidence of bi-directional sex change in natural populations of the oysters Saccostrea kegaki and S. mordax

Noriko Yasuoka & Yoichi Yusa

Plankton Benthos Res 12(1): 78–81, 2017

ケガキとオハグロガキが属するSaccostrea属のカキ類では,雄性先熟(オスからメスへの性転換)が示唆されていましたが,直接的な証拠は得られていませんでした。そこで本研究では,ケガキとオハグロガキの性転換の直接観察を自然個体群で行いました。2種とも体サイズの増加に伴ってメスの割合が増加する傾向が見られましたが,双方向性転換(オスからメスの方向と,メスからオスの方向)が観察されました。したがって,自然状態において全体の傾向としては雄性先熟であるが,双方向に性転換する能力があると示されました。
今までに軟体動物における双方向性転換は4種(そのうち2種はカキ類)でしか報告がないので,ケガキとオハグロガキが5種、6種目の報告となります。

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