祝! 吉田隆太さん論文発表:瀬戸実験所近隣の海から新種発見

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昨年の春に瀬戸実験所に訪れて、近隣の磯での採集調査や瀬戸実験所で文献調査をされ、また実験所の院生の皆さんに対してのセミナー(ヤドカリにつくフクロムシ)をしていただいた吉田隆太さん(琉球大学)が、 論文を発表されました。

Yoshida R, Hirose M, Hirose E (2013) A new peltogastrid rhizocephalan parasitising a hermit crab from the Japanese coast: a second species of Dipterosaccus Van Kampen & Boschma, 1925 (Crustacea: Cirripedia).  Systematic Parasitology 84:137–147.

これはサンゴヤドカリに寄生するナガフクロムシの新種記載の論文で、Dipterosaccus shiinoiといいますが、なんとホロタイプは瀬戸実験所の近隣の磯で採集されたもので、したがってType localityは「白浜町沖」です。まったく名誉なことです!
論文は詳細な外部形態の記載、切片の観察、ミトコンドリアDNAのCO1遺伝子からみた実に緻密な研究で、これからの記載論文の手本になるような素晴らしいものです。
白浜町長に連絡して新聞発表しようかしら!?
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