奈良教育大学 臨海実習 (2018 7/1 ~ 7/5)

posted by Oshiro
71日から5日まで,奈良教育大学の臨海実習が行われました.
この実習では,磯観察・プランクトン観察・間隙生物観察・ウニの発生の観察・ニセクロナマコの解剖と観察をこなします.
初日はオリエンテーションと水族館の展示・バックヤード解説のみで終了です.台風が接近しており天候が危ぶまれますが果たして無事最後までもってくれるのでしょうか…

翌日は畠島での磯観察を行いました.
台風の影響で波が少々高く,急遽ゾエア(小さい方の船)で渡ることに.

無事全員畠島に到着し,磯観察・磯採集スタート!
今回はどんな生き物を見つけることができるでしょうか.
採集が終了し,実習室へと戻ってきました.
これから採集した生物の同定を行います.
写真にひっくり返されたクモガタウミウシさんが写っています.
きれいなオレンジ色と黒の斑点が特徴的でかわいらしいですよね?ね?
皆さん真剣な目つきで同定しておりました.
中野先生の解説の時間.
実習生の皆さんは食い入るように聞いていました.
今回の採集の結果はこちら.
例年よりも少なめですが,さまざまな種類の生き物が観察できました.
個人的にはホシムシが採れなくて残念…


3日目はプランクトン観察・間隙生物観察を行いました.
写真は間隙生物を採集している様子です.
皆さん一生懸命フジツボさんをこそぎ落としたり,砂をかき集めております.
この日最高気温は30℃を超える猛暑日にもかかわらず,皆さん頑張っておりました.

4日目はウニの発生観察とナマコの解剖を行いました.
今回はムラサキウニさんに協力してもらっての観察です.
塩化アセチルコリンを注射し,卵と精子を採集しました.
発生が進み,みんなで孵化の瞬間を見守ります.

無事生まれてくれたようでした. 

つづけてニセクロナマコの解剖です.

この時間になると,毎度どこからともなく悲鳴が聞こえてきます. 

ウニの身体の構造と比較し,棘皮動物の身体の基本構造を学びます. 
ついでに磯採集で見つけたムラサキクルマナマコさんの骨片もみんなで確認.
骨片が車輪の形をしているからクルマナマコと名づけられたそうですが,

これを見ると確かに納得 


その日の夜は奈良教育大学恒例の大反省会が開催されました!
私大城も参加させていただきました.(大城は奈良教育大学出身) 
先生お手製のパスタやおつくりが振舞われたり,
誕生日サプライズがあったりと,大いに盛り上がる夜となりました.
最後まで天気が大きく崩れることもなく,無事日程通り実習が終了しました.
皆さんお疲れさまでした!
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