第11回大型クラゲ国際ワークショップ(2日目)

posted by marikok
[研究発表]

2日目は、大型クラゲの生態と幼生探索のための遺伝子マーカー開発などの発表がありました。わたしは、韓国国立水産科学院の調査で得た若いエチゼンクラゲの推定齢にもとづき、中央水産研究所で開発した流動モデルを使って、 クラゲの発生位置を計算した結果を発表しました。今後改良すべき点はありますが、1日目に報告されたクラゲ分布調査の結果と一致した部分もありました。

[長楽門]

自分の発表が終わったので落ち着いて、昼休みに街を歩いてみました。
この西安はシルクロードの起点となった都市で、古い建造物が残っています。西安を四角く取り囲む城壁は、バスと比較すると大きくてぶ厚いものということがわかると思います。とてもきれいに保存されていました。

[長江河口の中州]

帰りの飛行機では、上海を経由したので長江を上空から見ることができました!広大でたくさんの船の往来があり、日本でイメージする「川」とは全く違うものです。長江は周辺の海洋に大きな影響を与えており、エチゼンクラゲもその河川水の押し出しによって日本にやってくるといわれています。そのため、クラゲがたどりつく対馬周辺の海は低塩分になることがあります。

今回の2日間のワークショップでは、非常に充実した情報交換ができました。
エチゼンクラゲについては、10年前と比較してかなりわかってきましたが、わからないままのこともまだまだあります。今後もこのような研究交流を続けていくことで、きっと見えてくることがあると確信しました。

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