posted by TK
もう一ヶ月も前になりますが、10月21日のドレッジ採集について報告します。
今回の参加者は研究員二人と院生三人の計五人で、田辺湾沖の、水深74・104・286mの海底を調査しました。
その日は、陸側はよく晴れていました。おそらく波も荒れないだろうと油断した初参加の院生・K氏(※筆者)は、酔い止めを持たずに船へ乗ってしまいました・・・!
しかし、それが彼を悲劇へと導く結果になってしまいました。
この写真のとおり、その日の海は少々天気が荒く、波も立っておりました。
K氏は慣れぬ波の揺らぎに頭をふらつかせ、あっという間にバタンキュー・・・。
そしてその結果がこちら。
・・・見事なまでの船酔いっぷりでした(笑)
K氏はそのまま身動きできずに、船が港に着くまで待つしかありませんでしたとさ。
さて、K氏はボロボロでしたが、今回の調査は水深74mの地点から、2種類のカニ類が採集されました。
ここでは、種同定が明確にできた1種について、ご紹介いたします。
こちらがテナガコブシ(Myra fugax)。
干潟にいるマメコブシガニにそっくりですが、本種の方がより腕が長く、より深い海底(50~70mくらい)に生息しているのが特徴です。
こんな手の長いカニが海の中には住んでいるわけです。
その他の生き物や調査の詳しい様子については、後日お話いたします・・・