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この1年ほどの間に参加した国際学会に関する雑感をシリーズで紹介します。その2です。
International Symposium on the Marine Biodiversity and their Sustainable Use
仁川大学、韓国. September, 2013
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Copyright 洪在上 |
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仁川大学 |
このシンポジウムを主催した仁川大学の洪在上教授は、韓国の海洋生物学を代表する人物である。名字の洪はhongと発音するので、彼のことをホング先生と、われわれ日本のベントス学の人たちは呼んでいる。
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洪在上教授 Copyright: 2nd Asian Marine Biology Symposium |
私がホング先生と初めてお会いしたのは2009年に韓国ベントス学会と日本ベントス学会の合同国際シンポジウムKorea and Japan Joint Symposium on Biology of Tidal Flat 2009”. Suncheon, Korea(19-23 June, 2009)が開催された時である。ホング先生は韓国ベントス学会の会長をされているのであるが、この時はフランスやドイツからの招待講演者があって、ホング先生が極めて流暢なフランス語と英語をあやつりながらシンポジウムを進行させているのを見て、そのスマートさとエレガントさに驚いたものである。若い頃はフランスで研究をされていたそうで、その関係もあってフランスを中心にヨーロッパ諸国に知己も多い。
今回のこのシンポジウムにおいても、招待講演者は私と、あとはフランス勢で固めていてJ. G. Harmelin (Station marine d’Endoume, France)、J. Vacelet (Aix-Marsille Univ.,France)とそれらの方々の研究チームの人たちで、これらの人たちはこのシンポジウムにひっかけて、韓国の代表的な海でのダイビング調査もされていた。
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Prof. J. G. Harmelin (Station marine d’Endoume, France) |
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J. Vacelet (Aix-Marsille Univ.,France) |
ホング先生は韓国の浅海性海洋生物学の英雄とよぶに相応しい人で、その精力的な研究、学会やこの分野における人望とリーダーシップ、マネージメント力において抜きんでている人である。韓国の海洋生物のことならば、ホング先生に訊けば、迅速に対応してくださる。
ある国において、このような人がいてくれると共同で何かをしようとする場合に、実に楽である。複数の国の研究者が共同で研究しようとする場合に、連絡が緊密かつ迅速である必要があるが、そのような窓口になってくれる人がいる場合とそうでない場合では、交渉の進展が全然違うのである。
本年はホング先生が中心となり、日本ベントス学会と韓国海洋学会が主催する形でThe Second Asian Marine Biology Symposium が韓国で開催される。特に干潟の保全の生物学を中心とするPlenary Symposiumは注目されるところである。
このシンポジウムの案内は以下のページで
http://www.ambs2014.org/main/default.asp
このシンポジウムの案内は以下のページで
http://www.ambs2014.org/main/default.asp
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Prof. Karsten Reise
Alfred Wegener Institute for Polar and Marine Research, Germany
Plenary Session : The role of contingency in marine ecology.
Copyright AMBS 2014.
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Prof. Jennifer Ruesink
University of Washington, Seattle, USA
Plenary Session : Roles of native and non-native ecosystem engineers on tideflats. Copyright AMBS 2014 |
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Prof. John P. Giesy
University of Saskatchewan, Canada
Plenary Session : Status and Trends of Contaminants in the Yellow Sea: an International Perspective.
Copyright AMBS 2014
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