海産無脊椎動物分子系統学実習⑥

磯採集後、実験の合間にシーケンスデータ解析用のソフトウェアの演習。 
DNA配列の解析のためには、解析用ソフトウェアの習熟が必要不可欠です。 
おや、准教授の久保田先生も実習に?
ベニクラゲの解析をしてみたいんですって! 
更に、宮﨑先生によるウミグモの講義も。 
ウミグモは、節足動物門狭角亜門に属する分類群で、
全ての節足動物の祖先的なグループと考えられた時期もありました。
今ではクモ類と共にひとつのグループを形成していますが、
分類、生態などの基礎的な部分も明らかになっていない、謎多きグループです。 
中野元帥によるカサガイの講義です!
元帥は世界中からカサガイを集め、分子系統解析を中心とした様々な技法で、
その進化史を地球規模で明らかにする研究を進めておられます。 
磯で採れた生物シリーズ①
「オニカサゴ」なんとタイドプールに居たところを学生が発見しました。 
棘に十分注意しつつ撮影。
彼は隣接する水族館に引き取られていきました。 
シリーズ②
イボニシにひっつく2個体のワレカラ。 
普段は海藻にくっついて擬態しているのでしょうが、
この状態ではむしろ目立っていますw 
シリーズ③
クモヒトデも採れました! 
この赤い個体は「アカクモヒトデ」かと思われます。そのまんまですね。
普段は少し深い所にいるはずですが、冬場は浅瀬にも進出出来るのでしょうか。 
図鑑とにらめっこしながら同定(種の名前を調べること)中。 
こうしてあーでもないこーでもないと悩みながら生物を調べることで、
膨大な種の多様性を理解してもらうことが、
臨海実習の一つの大きな意義でしょう。 
まだまだ続く。
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