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教育拠点研究員の岡西政典さんが藤田敏彦さん(国立科学博物館)との共著で論文を出版されました。 おめでとうございます!
Masanori Okanishi and Toshihiko Fujita. (2013) Molecular phylogeny based on increased number of species and genes revealed more robust family-level systematics of the order Euryalida (Echinodermata: Ophiuroidea). Molecular Phylogenetics and Evolution, 69 (3): 566-580.
本論文はツルクモヒトデ目の系統解析のPart 2にあたります。テヅルモヅル科とキヌガサモヅル科が単系統となること、テヅルモヅル科の中に3つのサブクレードが認められることを示しています。前者は新上科として記載し、後者のクレードのうち2つを既存の亜科に割り当て、残り1つを新亜科として記載しています。また本研究では、タクソンサンプリングと適切な遺伝子の選択が分子系統解析に与える影響についても言及しています。
岡西さんの精力的な研究に拍手!! (^^)bGood!
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形態に基づく従来の科階級群の分類体系(左)と、本研究で明らかになった分類体系(右)。 |
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本研究で記載されたコブモヅル亜科(Astrothamninae)のタイプ属の一種Astrothamnus echinaceus Matsumoto, 1912のホロタイプ標本(UMUTZ-Echi-Oph-29) |