「神戸賞」サイエンスカフェ「様々なカニの多様なくらし」

神戸市の須磨海浜水族園が主催する「神戸賞」の第6回の受賞者は、カニの行動学で知られるドイツのDr. Rudolf Dieselに決定しました。授賞式に先立ち、須磨海浜水族園 エントランスホールで、一般向けにDr. Rudolf Dieselの話を聞くサイエンスカフェ「様々なカニの多様なくらし」が開かれ、多数の参加者がありました。
Dr. Rudolf Diesel
 (High-Speed Camera Productions, ScienceMedia Film Productions)
(左は同時通訳の方です)
Rudolf Diesel氏は、Max-Planck-Institut für Verhaltensphysiologie (ドイツ)で海産のカニ類の個体群動態、繁殖システム、精子競争に関する研究を行い、1985年に博士号を取得しました。その後、Max-Planck-InstitutおよびUniversität Bielefeldでジャマイカに生息するアカテガニに近縁の陸生のカニ類の生態を研究しました。そのあと、University of Canterbury(NZ)、Max-Planck-Institutを経て、自然映像撮影会社ScienceMediaを設立しました。博士の撮った自然ドキュメンタリー映像や写真はドイツ国内メディアのみならず、BBC WildlifeやNational Geographic誌、NHKをはじめとする世界各国のメディアから配信されています。
ブロメリアの葉のみずたまりで子育てをするアカテガニに近いカニのブロメリアガニの研究は、つとに有名です。 さきごろNHKの番組でも、取り上げられました。
 
 
 今回の神戸賞のために特別に作られた陶器製のトロフィーです。左は、このトロフィーを作成した絵本・造形作家の、こしだミカさんです。ブロメリアと、その上についているブロメリアガニです。
 こしだミカさんの詳細は下記にあります。いろいろな絵本を出版したり各種造形の製作をされています。これまでの神戸賞のトロフィーも、この方の作になるものです。
 トロフィーを正面から見たところ。
トロフィーを上から見たところ。右側においてある小さな物体は、このブロメリアガニの子ガニで、オプションでついていて、その日の気分によって、すきなところに乗せられます。
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