気仙沼でのポケゼミ(その4)

posted by AA & Tomo
5日目は、町づくりに関するアイデアを出すワークショップです。東北では大震災の復興の中、新しい町づくりが始まっています。しかし住みやすく快適な町をつくるためには、そうしたことに関する理念が必要となります。そうは言っても、それぞれの地域における特性や制約があるために、なかなか理想の町づくりというわけには、いきません。しかし、壊滅的な打撃を受けた海岸部を避けて、高台に新しい町をつくり、復興へ向けて、時代は進んでいます。そうした中で、よりよい町づくりとは何かを、アイデアを出し合って議論していきます。
全体を2つのグループにわけて、議論していただきました。その結果を紙にまとめ、発表していただきます。そして、聞いている人から、コメントをもらいます。
さて、町づくりに関するより良いコンセプトは生まれたでしょうか? また、われわれとして出来る復興支援とは、何なのでしょうか?
さて、今回もまたお世話になったNPO法人「森は海の恋人」の理事をつとめる畠山重篤さんは、そのホームページにおける代表あいさつ(http://www.mori-umi.org/about/message.html)で、次のように述べておられます。
—引用ここから————————
私たちが『牡蠣の森を慕う会』を結成し、海を守る森づくりを初めてから、すでに25年の歳月が過ぎようとしています。
『森は海の恋人運動』によって人々の心に植えられてきた木は、この地域の森と共に力強く枝を伸ばしてきました。豊かな海を守るために森を大切にするという活動は、全国各地に広がる大きな運動となっています。
2011年に発生した東日本大震災では、当地の沿岸地域は壊滅的な被害を受けました。多くの人が「もう海では漁ができない」とさえ思いました。しかし、そんな我々の心配をよそに、海は急速に回復したのです。海藻はジャングルのように繁り、ウニもアワビも丸々としています。こうした回復が迅速に促されたのも、森から運ばれる豊かな養分が海を支えてくれていたからにほかなりません。森と海と人間の生活のあり方を考え続けてきた我々の活動は、間違っていなかったのだと強く実感しました。
森・里・海の関わりを限りなく自然に近づけるのは、そこに生きる人間の責任です。いかに豊かな自然があろうとも、そこに生活する人間の心持次第では、まったく異なった様相を呈するものに変化してしまいます。
海のことを考える時には森まで視野に入れ、また森のことを考える時には海まで視野に入れる―こうした自然の繋がりを意識できる人が増えれば、地域は豊かになることでしょう。
忙しい日々のふとした瞬間にでも、自然の繋がり- 森は海の恋人-に心を寄せてください。
—引用ここまで————————
 今回ポケゼミに参加した学生さんは、どんなことを感じ取ったでしょうか? 復興の進む東北の地で、さまざまな社会的な活動されている畠山さんの活動から、何かを感じ取ってくれれば、ありがたいと思います。
最後に記念写真をパチリ。 皆様、お疲れ様でした。畠山さんをはじめ、関係者の皆様、ありがとうございました。
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