公開臨海実習「発展生物学実習」(+京都大学臨海実習第二部)②

突然ですが 
軟体動物の一部のグループは 
歯舌という,読んで字の通り,人間でいうところの歯と舌の機能が合わさったような組織を持ちます. 
例えばカサガイを茹でると,軟体部だけがコロッととれます.
コチラは背中側です. 
紐のように見えるのは,消化管でしょうか.
あンた,背中が煤けてるぜ. 
コチラは口側. 
左上の頭部を切開すると線状のものが見えてきます.
これがカサガイの歯舌です. 
同様に,ヒザラガイの仲間も,同じような線状の歯舌を持っています. 
種によって違いますが,歯舌の表面はヤスリのようにザラザラしており,
これで岩などの表面を舐めるようにして,藻類などを食べているそうです. 
そしてこのように,歯舌を二つ並べてみました. 
実はヒザラガイの歯舌には鉄分が多く含まれており,
磁石に反応するというので,検証実験をしてみます! 
磁石をそっと近づけると... 
! 
!!! 
くっつきましたね!! 
カサガイ(マツバガイ)の歯舌には全く反応しなかったため,
少なくともマツバガイのものよりは鉄分を多く含んでいるようです. 
という,簡単な実験のお話でした. 
ちゃんちゃん.
上部へスクロール