JAMBIO国際シンポジウムに行ってきました

2月25・26日に第1回JAMBIO国際シンポジウムが、地下鉄茗荷谷駅近くにある筑波大学東京キャンパス文京校舎にて開かれました。 実験所からは朝倉先生が講演を行ったほか、久保田先生と宮崎が聴講に行きました。

JAMBIOとは「マリンバイオ共同推進機構(Japanese Association for Marine Biology)」の略称で、筑波大下田臨海と東大三崎臨海が連携して組織する文科省共同利用・共同研究拠点です。今回の国際シンポは“Marine Biology – Cell and Evolution”のテーマで、国内より12名、国外より5名(5ヶ国)の研究者が招待され、講演を行いました。

1日目は主に細胞生物学・発生生物学関連の発表でした。最先端の研究内容を英語で話すということで、分野違いの私はなかなか内容に付いていけなかったのですが、同じく分野が異なる先生方はおしなべて同じような感想をおっしゃっていたので、何となく安心(?)しました。(1日目の講演は写真を撮っていませんでした。すみません。)
 
1日目の講演後は、後楽園駅前にある文京シビックセンター・スカイホールにて懇親会がありました。

乾杯の音頭は、精子の研究で有名な毛利秀雄先生でした。
朝倉先生と談笑しているのは、下田臨海実験センター長で、JAMBIOのリーダーでもある稲葉一男先生です。
26階にある会場の窓からは、東京ドームが眼下に見えます。奥に見えるオレンジ色のマッチ棒みたいな構造物は、東京タワーです。

2日目の講演は「進化」がテーマの演題が続き、個人的には前日より楽しむことが出来ました。

昨年12月に平板動物で海洋生物学セミナーを行ってくれた下田臨海の中野裕昭さんの珍渦虫の講演です。内容の一部が、まるで申し合わせたかのように講演当日付のNature Communicationsに掲載。彼は、持ってますね。
われらが朝倉先生も、甲殻類の配偶と社会性の進化に関する講演を行いました。
と思ったら、プロジェクタを繋ぐコードに足を引っかけて、画面が消えてしまい、場内に失笑が…。
朝倉先生の名誉のために言っておくと、発表そのものは内容・英語とも大変立派なものでした。
たまには外に出て、自分の専門外の分野も含めた最先端の研究内容の話を聞くのは、やはりいい刺激になります。
当日のプログラム等はここにありますが、個人的には中野さんの珍渦虫の話と、東大三崎の伊勢優史さんのカイメンの話は大変興味深いものでした。深海の砂泥に潜るカイメンにassociateするメイオベントスは、本格的に調べてみると非常に面白いかもしれません。
posted by KM
上部へスクロール