タイへ行ってきました(後篇)

~あらすじ~

もかにし は タイ に くもひとで を とりに きています
はたして ちょうさ は うまく いくので しょうか?

決戦当日。七時に朝食。三十分後に近くの島へ出発です。

時間は前後しますが、これは帰港の様子。堤防沿いに家がずらりとならんでおり、船着き場が形成されているのです。

いざ出発!軽快にボートが進みます!やや波が高く酔いかけましたがいい天気です!

ボートを操る漁師のお兄さん(イケメンでした)。

現場に到着!船から直接水中にエントリー。先発隊のApple先生(右端)と器材を構え水面を見据えるSeさん。

ドボーン!!

全員水面にエントリーしました。いざ潜水開始!!

(写真撮影:Apple先生)

調査中…

…実は水中カメラを持って行っていなかったので、調査中の写真はありません。

代わりに、激戦を終えた後のSeさんの漢らしい背中をどうぞ。

昼前には宿に帰りました。このようなポリ瓶やビニールバッグを水中に携行し、採集したクモヒトデを地上に生きたまま持ち帰り、標本にするのです。

ダイビング器材は外に出しておけばすぐに乾燥します。何せ気温は35℃。
(※乾季ならではかもしれません)

ダイビングの後は昼食。

この一杯のビールために生きていると思えるほどさ♪

(※ドライバーは飲んじゃだめ!)

そして夕食まで標本処理、という調査を二日繰り返しました。

果たして成果は!?

………

おお、採れました採れました!黄色いポリプをにょきにょき出したソフトコーラルに、赤色やオレンジ、縞々模様のクモヒトデがわんさかついています。今回はこれを採りに…ん?

おやおや?
(つд⊂)ゴシゴシ 
(;゚д゚) ・・・ 
 
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
 
(;゚Д゚) …!?
こ、これは!!!!!!!
※無断転載禁止
テヅルモヅルが採れました!!

赤いソフトコーラルの真ん中ほどに絡む白っぽい個体が確認できるでしょうか?これはテヅルモヅルといって私が研究対象にしているクモヒトデの一種です。多くは深海に生息しているのでなかなか見られません。こんな水深でみられるとは!!

無断転載禁止

ヤギから丁寧に取り外した画像がこちら。テヅルモヅルは腕が分岐するのですが、これは小型の個体でそれが確認しにくいですね。ホントは大型の個体も採れたのですが、研究の都合上そちらはお見せできません。かなり珍しい種だと思われますので、今後慎重に研究を進めていく所存です。

そんなこんなで調査は大満足!

バンコクに帰る前の最後の晩餐。

今回はお腹を下すこともなく、いずれもおいしく頂きました。

そしてバンコク着。さらっと書いていますが、帰りも九時間ほどかかっています。

こうして無事調査を終えました。今回の調査では文科省の「東南アジアにおける沿岸海洋学の研究教育ネットワーク構築」プログラムの助成を受けました。この場を借りてお礼申し上げます。

おそらくまたアジア諸国でのフィールド調査の機会がありそうですので、積極的に関わっていければと思います。

おまけその①

調査メンバーの集合写真
(写真撮影: Apple先生)

おまけその②

バンコクの公園で見たミズオオトカゲ

(posted by Mokanishi)
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