教育

講義

京都大学 理学研究科 生物科学専攻 動物学系 海洋生物学分科として、海産無脊椎動物の自然史に関する研究に携わる大学院生に対して次の講義を行っています。

セミナー

一般公開の「瀬戸海洋生物学セミナー」をオンラインあるいはハイブリッドで毎月開催しています。また、京都大学内で関連の深い研究室との「海洋合同セミナー」および文献紹介ゼミ「生物学セミナーB」を行っています。

実習

海洋生物(特に無脊椎動物)を対象とした基礎生物学について、白浜の素晴らしい自然環境を活かした多面的な教育を目的としています。

公開実習(全国の大学生・大学院生向け)

博物館実習(館園実務)

学芸員の資格取得に関する授業科目のうち、当該資格の実務に関する授業科目です。原則として、理系学部に所属する学生で、大学において生物学またはそれに関連する教科科目を履修している学生に限ります。

自由課題研究

海洋生物の自然史科学に関する研究テーマを設定してデータの採取・解析・考察を行い、得られた成果について発表することで、「研究」の一連の流れを体験することを目的とします。全国の臨海実習の中でも最も自由度の高い実習です。

国際臨海実習 Functional Morphology and Evolutionary Biology of Marine Invertebrates

海産無脊椎動物で特に多様に進化した分類群について解剖を行い、各分類群の形態的特徴を理解し、その特徴と生態・系統との関連を考察することを目的とします。全国の大学に在籍する留学生が参加できる公開実習で、講義は主に英語で行われます。

海産無脊椎動物分子系統学実習

海産無脊椎動物に焦点をおき、海岸での標本採集から分子系統樹の作成、それらの結果に基づく研究発表まで、分子系統学的手法を一通り学ぶことを目的とします。

藻類と海浜植物の系統と進化

岩礁潮間帯に繁茂する大型藻類(海藻)と、海岸周辺に生育する海浜植物について、その分類と生態を学びます。また、海藻の生育環境や海浜植物の形態的特徴を理解し、それぞれの分類群の海岸環境への適応現象を考えます。

沿岸域生態系多様性実習

和歌山県白浜町の海岸から河川にいたる多様な環境において生物採集と環境測定を行い、それぞれの場所における生物相とそれをとりまく環境の違いを理解し、沿岸域生態系のつながり(森里海連環)について考えることを目的とします。

学内実習(京都大学学部生向け)

実習に参加希望の京都大学学部生は、事前に本学で行われるガイダンスでお申込ください。

臨海実習第1~4部(理学部)

瀬戸臨海実験所を拠点とした臨海実習で、動物多様性学(第1部)、動物機能形態学(第2部)、植物の生態分類(第3部)、自由課題型研究(第4部)を学びます。

地質科学野外巡検IB(理学部)

西南日本の地質を代表する模式地を見学し、座学で学んだ地球科学的知見や現象に野外で直に触れることによって、主要な地球科学的現象の判別方法を体得するとともに、その成因について考察を加える演習です。

森里海連環学実習IV: 沿岸域生態系に与える陸・川・人の影響(全学共通)

田辺湾の様々な環境から様々な手法による採集を試み、そこに生息する生物の多様性について理解を深め、それらが形成する沿岸域生態系に与える陸と川と人の影響について学びます。

博物館実習(館園実務)(全学共通)

学芸員の資格取得に関する授業科目のうち、当該資格の実務に関する授業科目です。

ILASセミナー(全学共通)

様々なテーマを扱った少人数ゼミナール形式の授業です。瀬戸臨海実験所では、実験所教員が担当する「フィールド実習“森は海の恋人”」、「甲殻類学入門」、「貝類の不思議」、「海洋共生生態学入門」、「黒潮流域の海洋生物自然史」、総合生存学館の教員が担当する「ハビタブル・アース-生命を育む地球史」、防災研究所の教員が担当する「海を観る・空を観る」などが実施されています。

他機関の実習受入

全国の大学、高等学校、および中学校に当実験所の施設・設備を開放し、臨海実習の受入を行っています。例年20科目ほどの実習利用があります。

教育関係共同利用拠点(教育拠点)

当実験所では、全国の大学生と大学院生に臨海実習プログラムの提供(公開実習)と共同利用に関する様々な支援を推進しています。必要な支援内容に応じて、教育拠点のページよりお申込ください。