瀬戸臨海実験所では、研究棟1階講義室またはオンラインにて一般公開セミナーを行っています。これまで行われたセミナーと、今後の予定をご案内します。
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第77回瀬戸海洋生物学セミナー(ハイブリッド)
【魚類寄生性等脚類サヨリヤドリムシの宿主-寄生虫関係】 藤田大樹さん(京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所 日本学術振興会 特別研究員PD)2023年5月30日(火)16:00~17:30 オンライン参加申込フォーム(5月29日正午締切) ウオノエ科等脚類は魚類寄生性の甲殻類で、魚類の鰓、口腔、腹腔および体表に寄生する。中でも… -
第76回瀬戸海洋生物学セミナー(ハイブリッド)
【Evolutionary Studies of Marine, Terrestrial, and Freshwater Mollusca】 Prof. Diarmaid Ó Foighil(Department of Ecology and Evolutionary Biology & Museum of Zoology, University of Michigan, USA)2023年4月18日(火)16:00~17:30 Molluscan lineages have diversified in all three primary environments – marine, terre… -
第75回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)
【海における木片の分解系】 西本 篤史 研究員(水産研究・教育機構 水産技術研究所)2023年3月27日(月)16:00~17:30 図1. フナクイムシ類によって内部を穿孔された木片の断面 図2. フナクイムシ類(Bankia sp.)の全体像 近年多発する豪雨災害によって、漁港が流木で埋め尽くされ、漁に出られないといった報道を目にする機会が増えた。長… -
第74回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)
【国内におけるシャコ分類の現状・ヒメシャコ科を例に】 中島 広喜 大学院生(琉球大学大学院 理工学研究科)2023年2月21日(火)16:00~17:30 巣穴から顔を出すコドモヒメシャコ属の1種.成体でも20 mmほど. いわゆる『シャコパンチ』で有名なシャコ類は、分類学的には口脚目に分類される純海産甲殻類である。世界から約500種、国内からは… -
第73回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)
【琵琶湖のカワニナ類の系統分類と進化】 澤田 直人 特別研究員DC1(京都大学 理学研究科/日本学術振興会)2023年1月31日(火)16:00~17:30 琵琶湖の中央部に位置する離島、沖の白石 琵琶湖固有のヤマトカワニナ 淡水貝類のカワニナ属は古代湖である琵琶湖において適応放散を遂げており、19もの固有種が水系に生息している。本属の多様性は… -
第72回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)
【海産寄生動物の系統分類と進化】 髙野 剛史 研究員(目黒寄生虫館)2022年12月21日(水)16:00~17:30 クロナマコに寄生するカギモチクリムシ(ハナゴウナ科) アニサキス 寄生生物は地球上のあらゆる環境にみられ、宿主との相互作用により生物多様性の創出に大きく寄与してきた。海洋にも様々な寄生生物がみられるが、未記載種や希少種が… -
第71回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)
【中米パナマ地峡の形成により隔てられた巻貝の分化・拡散・交雑】 三浦 収 准教授(高知大学農林科学部)2022年11月30日(水)16:00~17:30 中米のウミニナ類 中米のマングローブ・ウミニナ類の生息地 中米沿岸域は自然が作り出した進化の実験場である。約350万年前に形成されたパナマ地峡が北米大陸と南米大陸をつなぐことで、低・中緯度地… -
第70回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)
【ウミヘビ類の採餌生態】 藤島 幹汰 特別研究員DC1(京都大学理学研究科/日本学術振興会)2022年10月25日(火)16:00~17:30 クロボシウミヘビ 魚類のヒモウミヘビを捕食するクロガシラウミヘビ ウミヘビ類は陸から海に進出したコブラ科のヘビ類(爬虫類)を指し、インド太平洋に70種あまりが知られる。海棲適応に伴い独特の進化を遂げたウ… -
第69回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)
【淡水産巻貝類の系統的多様化・分布形成メカニズム】 齊藤 匠 Postdoctoral Researcher(Faculty of Science, Masaryk University, Czech Republic)2022年9月27日(火)16:00~17:30 小笠原諸島父島のヒラマキガイの一種 ヒラマキガイの生息環境 多くの生物において、その移動力や分散力は限定的である。しかしながら、その様な生物であっ… -
第68回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)
【両側回遊生物による河川生態系への海洋由来資源輸送における種多様性効果の検証】 田中 良輔 大学院生(京都大学 理学研究科)2022年8月31日(水)16:00~17:30 調査地で見られる多様な両側回遊生物 移住する動物は自身の体を餌や物質として生態系間を移動することで、受け手生態系への資源輸送として機能し、その輸送量や輸送期間の長さは…