公開臨海実習「自由課題研究」

目次

概要

開講期間

2023年9月11日(月)15時集合~9月18日(月)正午までに解散(8日間)

開講場所

京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所 研究棟1階 共同利用実習室

対象学年

学部学生(院生も可)

担当教員

朝倉 彰(教授)・下村 通誉(准教授)・中野 智之(講師)・後藤 龍太郎(助教)・山守 瑠奈(助教)

単位数

2単位相当(授業単位の認定はできませんが、代わりに授業の受講証を発行します)

費用

交通費の他、滞在費(宿泊費・食費など実費)が約21,000円かかります。

持参するもの

【必要なもの】
筆記用具一式(野帳、スケッチ用の鉛筆、レポート用紙など)、汚れてよい長袖上着・長ズボン、帽子、タオル(野外で使用)、カッパ、軍手(実験所で貸出可)

【あるとよいもの】
ノートパソコン、長靴(実験所で貸出可、足のサイズが合っていて滑りにくいものがあれば持参)、船酔い止め(必要に応じて)、懐中電灯(宿泊施設付近は夜が暗いため)

*洗濯機3台を利用可能。その他の生活用品は宿泊棟のページを参照のこと。

定員数

3名(定員を超えた場合は、所属が重ならないよう配慮した上で、抽選となります)

主な内容

海洋生物の自然史科学に関する研究テーマを設定してデータの採取・解析・考察を行い、得られた成果について発表することで、「研究」の一連の流れを体験することを目的とします。全国の臨海実習の中でも最も自由度の高い実習です。

分類群については、節足動物、軟体動物、環形動物、棘皮動物などが望ましいですが、それ以外の分類群については相談の上、決定します。また、複数の分類群にまたがる共生生態学的研究や群集生態学的研究も可能です。

近年取り扱ったいくつかの研究テーマを紹介します。

海岸における帯状分布構造の比較(貝類)

番所崎(白浜)、田倉崎(加太)、錆浦(串本)の岩礁潮間帯に生息する貝類を同定・計数し、波あたりの強弱などの環境の違いによって貝類相がどのように異なっているかを比較しました。

潮間帯貝類相のコドラート調査

スジエビ類に寄生性等脚類が与える影響

番所崎や鳥の巣(新庄)の潮間帯に生息するイソスジエビやスジエビモドキの頭胸甲長や抱卵率、腹部・鰓に寄生する等脚類の寄生率を調べ、等脚類の寄生によるスジエビ類の成長や繁殖に対する影響を考察しました。

磯・干潟での共生・寄生

畠島、番所崎、鳥の巣において様々な潮間帯の動物を採集し、それぞれの共生者を探索しました。10種以上の共生者が確認され、ホストの巣穴を利用する種、ホストの体表や殻に付着する種、ホストの体内に寄生する種などが見出されました。

カメノテの体内に生息するヨツメヒモムシ

ベリルイソギンチャクの生態観察

番所崎の潮間帯下部に多く生息するベリルイソギンチャクについて、カラーバリエーションと褐虫藻の有無、様々な餌を与えたときの行動、刺胞の発射を観察し、本種の摂餌生態について考察しました。

刺胞動物における刺胞の形態的特徴

磯採集、プランクトン採集、灯火採集などで得た様々な刺胞動物(花虫類、ヒドロ虫類、鉢虫類、箱虫類)について、刺胞を発射させて形態を観察し、人に対する毒性と刺胞の特徴について考察しました。

刺されると痛みを伴うクロガヤ

受講のお申込み

申込締切

2023年6月30日(金)必着

申込方法

オンラインまたは郵送でお申込みください。

郵送でお申込の場合は、必要事項を記入した①受講願、②学生教育研究災害傷害保険加入証明、③学研災付帯賠償保険または学生賠償責任保険加入証明書(領収書等のコピー)を準備していただき、自大学の教務担当を通じて下記の宛先にご提出ください。

〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町459 瀬戸臨海実験所 公開臨海実習担当
(封筒に赤字で「公開臨海実習受講願在中」と表書きをお願いします)

いずれの方法についても、申込締切後2週間以内に受講生・指導教員に電子メールで受講可否に関するご連絡を行い、その後教務担当宛に許可書を郵送いたします。

*オンライン申込の場合でも、学生教育研究災害傷害保険および、学研災付帯賠償保険もしくは学生賠償責任保険の加入証明を別途ご提出いただきます。

問合せ窓口

山守 瑠奈(実習担当)
E-mail: yamamori.luna.7m(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)
Tel: 0739-42-3515(代)
Fax: 0739-42-4518

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