第82回瀬戸海洋生物学セミナー(10/31 火, 16:00 ハイブリッド)

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共生・進化・多様性

深津武馬さん(産業技術総合研究所 首席研究員)
開催日時:2023年10月31日(火)16:00~17:30、ハイブリッド開催(対面・Zoom)

自然界において大部分の生物が、恒常的もしくは半恒常的に微生物を体内に保有しています。このような現象を「内部共生」といいますが、きわめて高度な相互作用や依存関係がみられ、しばしば新しい生物機能の創出を伴います。共生微生物と宿主生物がほとんど一体化して、あたかも1つの生物のような複合体を構築する場合も少なくありません。共生関係からどのような新しい生物機能や現象があらわれるのか?共生することにより,いかにして異なる生物のゲノムや機能が統合されて1つの生命システムを構築するまでに至るのか?共に生きることの意義と代償とはなにか?個と個、自己と非自己が融け合うときになにが起こるのか?

今回は、特に昆虫類と微生物の内部共生について、その多様性、相互作用の本質、進化的な意義、応用展開の可能性、人工共生進化系の創出など、基本的な概念から最新の知見まで、私たちの研究成果を中心に紹介します。

後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)

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