第64回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)

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琵琶湖におけるミナミヌマエビの再発見と外来種シナヌマエビの分布拡大

福家 悠介 特別研究員(京都大学理学研究科/日本学術振興会)
2022年4月27日(水)16:30~18:00

1915年に彦根で川村多實二氏によって採集されたミナミヌマエビ(KUZ収蔵標本)

日本最大の湖である琵琶湖は、豊かな生物多様性を有するが、過去1世紀の間に環境改変や外来種の定着による環境悪化が進行した。保全上の問題として、琵琶湖在来の淡水甲殻類ミナミヌマエビ(カワリヌマエビ属)が1915年以降に絶滅し、さらに同属の外来種が定着したという疑いが未検証という課題がある。そこで、琵琶湖のミナミヌマエビが外来種に置き換わっているかどうかを検証するために、琵琶湖周辺19地点から採集したカワリヌマエビ類を用いてゲノム解析および形態解析を実施した。本セミナーでは、MIG-seq解析と定量的な形態解析から明らかになった現在の琵琶湖におけるカワリヌマエビ類の現状を紹介する。

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後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)

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