第54回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)

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ウニを取り巻く共生系の研究

山守 瑠奈 特別研究員PD(京都大学 瀬戸臨海実験所/日本学術振興会)
2021年6月15日(火)16:00~17:30

ウニ類は旺盛な藻類食者として、世界各地における浅海の生態系の中で重要な立ち位置にある。一方で、ウニ類は強靭な歯で岩盤を削る岩盤穿孔者、また鋭い棘によって小型生物に保護的な環境を提供する共生宿主としての一面も持つ。私は、ウニ類が浅海の共生系においてどのような役割を持っているのかを解明するため、岩盤の巣穴に住うウニ類を中心に、その共生系の全容解明に取り組んでいる。本セミナーでは、瀬戸臨海実験所を中心にしてこれまで行ってきたウニの巣穴の住み込み共生系や、体表共生系の研究成果を紹介し、ウニ類が生み出す生物多様性と、共生者の適応進化について議論する。

お問合せ窓口

後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)

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