第53回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)

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ムカデミノウミウシの盗刺胞細胞に関する研究

戸川 優弥子 博士研究員(筑波大学 生命環境系/日本学術振興会 特別研究員)
2021年5月13日(木)16:00~17:30

ウミウシは巻貝の仲間でありながら貝殻を持たず、それに替わる防御機構を獲得している。ミノウミウシの多くは背側の突起(ミノ)の先端に餌である刺胞動物の刺胞を貯め込み、防御に利用していると言われている。この現象は盗刺胞と呼ばれるが、ミノウミウシがどうやって刺胞を特異的に取り込むのかは明らかになっていない。そこでムカデミノウミウシを用いてミノについての詳細な組織観察と発現遺伝子およびタンパク質の網羅的解析を行った。本セミナーではそれらの結果を紹介し、ミノウミウシの細胞が刺胞を取り込むメカニズムについて議論する。

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後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)

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