第51回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)

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潮間帯巻貝と貝殻付着藻類の共生:その相互作用と進化

香川 理 大学院生(東北大学 生命科学研究科/日本学術振興会 特別研究員)
2021年3月23日(火)16:00~17:30

生物体表に付着して生活する「付着共生」は海洋生態系の様々な分類群で見られる。緑藻カイゴロモもこのような特徴を持つ付着藻類であり、潮間帯巻貝スガイの貝殻上でのみ生育する。宿主を限定させる藻類は稀であるといわれるが、どのような相互作用のもと共生を確立してきたのか。本セミナーではこれについて、カイゴロモのスガイ耐熱服としての機能を紹介し、市民科学調査によって解明された両者の共生が生じる環境条件を交えて議論する。また近年、従来の知見に反し、カイゴロモがスガイ以外の宿主から発見された。この新知見についても系統解析の結果を踏まえながら紹介する。

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後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)

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