第80回瀬戸海洋生物学セミナー(8/23水16時, Zoom)

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浮遊性多毛類オヨギゴカイ科の多様性研究

飴井佳南子さん(東京大学大気海洋研究所大学院生)
開催日時:2023年8月23日(水)16:00~17:30、オンライン開催(Zoom)

環形動物門多毛類の多くは浮遊幼生期を経て底生生活を送るが、浮遊性多毛類は海洋漂泳区にて終生浮遊生活を送るユニークなグループである。中でもオヨギゴカイ科Tomopteridaeは全球的かつ水柱に広く分布する一般的な科であり、半透明なゼラチン質の体をもつ。しかし、その形態形質は脆弱であり、分類学的な混乱によって種同定は困難を極め、種多様性や分布についてはほとんど理解が進んでいない。本セミナーでは、分子生物学的手法を用いて明らかになった全球規模の種多様性および分布を紹介し、外洋域における多様化ついて考察する。

図1: 黄色発光を行うTomopteris sp.

図2: 取得されたオヨギゴカイ科のOTU

後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)

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