第90回瀬戸海洋生物学セミナー(10/24 16:00 zoom)

ウミナナフシ類の多様性

白木 祥貴さん(北海道大学・理学院)
開催日時:2024年10月24日(木)16:00~17:30、Zoom開催

ウミナナフシ類は,その名の通り主に海産で細長い体をもつ,等脚目甲殻類の一群である.世界からは約600種,その内日本からは43種が知られている.しかし,依然として未記載種が多く,国内においても多様性理解は遅れている.本セミナーでは,これまで行ってきたウミナナフシ類の分類学的研究について紹介する.また,近年様々な寄生虫がウミナナフシ類を宿主として利用することも明らかになってきた.ウミナナフシ類の宿主としての多様性についても併せて紹介する.

図1.ウミナナフシ類.
図2.ウミナナフシ類を利用する寄生虫.

関連論文

Shoki Shiraki, Keiichi Kakui (2024) Ontogenetic changes in pigmentation pattern in Mesanthura miyakoensis (Crustacea: Isopoda: Anthuridae). Zoological Science 41: 323–328.

Shoki Shiraki, Keiichi Kakui (2024) Isopods on isopods: integrative taxonomy of Cabiropidae (Isopoda: Epicaridea: Cryptoniscoidea) parasitic on anthuroid isopods, with descriptions of a new genus and three new species from Japan. Invertebrate Systematics 38: IS24013.

Shoki Shiraki, Keiichi Kakui (2025) Trematode metacercariae parasitic in the estuarine crustacean Cyathura muromiensis Nunomura, 1974 (Peracarida: Isopoda: Anthuroidea). Parasitology International 104: 102973.

後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)

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