公開臨海実習「藻類と海浜植物の系統と進化」

目次

概要

開講期間

令和8年3月21日(土)14時集合~3月25日(水)正午までに解散(5日間)

開講場所

京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所 研究棟1階 共同利用実習室

担当教員

下村 通誉(教授)
中野 智之(准教授)
河村 真理子(講師)
後藤 龍太郎(助教)
山守 瑠奈(助教)

協力教員

田村 実(京都大学理学研究科 教授)
布施 静香(京都大学理学研究科 教授)
倉島 彰(三重大学生物資源学研究科 教授)

対象学年

学部学生(大学院生も可)

受講に必要な要件

  1. 学生教育研究災害傷害保険(学研災)、またはこれと同等以上の保険への加入
  2. 学研災付帯賠償保険あるいは学生賠償責任保険、またはこれと同等以上の保険への加入

1および2の保険について、本実習中と移動中の万一の事故で補償が適用されることを確認すること

単位数

2単位相当(授業単位の認定はできませんが、代わりに授業の受講証を発行します)

費用

宿泊費・昼夕食費として約13,000円かかります。(交通費と朝食は各自別途負担)

持参するもの

【必要なもの】
筆記用具一式(野帳、スケッチ用の鉛筆、レポート用紙など)
汚れてよい長袖長ズボン、帽子、タオル(野外実習で使用)、カッパ、防寒具

【あるとよいもの】
ノートパソコン(4台まで実験所で貸出可能)

*洗濯機3台を利用可能。その他の生活用品は宿泊棟のページを参照のこと。

定員数

10名(定員を超えた場合は、所属が重ならないよう配慮した上で、抽選となります)

主な内容

岩礁潮間帯に繁茂する大型藻類(海藻)と、海岸周辺に生育する海浜植物について、その分類と生態を学びます。また、海藻の生育環境や海浜植物の形態的特徴を理解し、それぞれの分類群の海岸環境への適応現象を考えます。

磯観察と標本作製

自然海岸の潮間帯に繁茂する大型の藻類(海藻)について、形態や生態を観察します。観察場所の番所崎は、黒潮の影響を強く受ける岩礁海岸で、大小様々のタイドプールがみられます。現場で海藻の色、形、手触りを観察し、標本として採集します。持ち帰った海藻は図鑑で調べ、同定の基準となる組織切片のスケッチも行います。また、種ごとの押し葉標本を作製します。

藻類の同定と標本作製

海藻の分布調査

タイドプールの大きさ、深さ、海からの距離、標高、日当たり、海藻食のウニ類・アメフラシ類の分布など、海藻の生育には様々な環境が関係しており、またその関係は種ごとに異なります。現場で各種の海藻の同定作業を行い、種ごとの水平・鉛直分布と生育環境について考察し、図表を用いて発表します。

タイドプール海藻分布調査

海浜植物の野外観察と標本作製

番所崎周辺では、比較的自然な海浜植物植生を観察することができ、潮下帯では陸上から海中へ適応進化した植物(海草/うみくさ)が繁茂しています。
内陸部に生育する陸上植物と、海浜植物あるいは海草の形態的差異から、海浜や潮間帯・潮下帯への適応的な特徴を理解します。一部の植物を採集して持ち帰り、図鑑で同定して押し葉標本を作製します。

構内での海浜植物の採集

海浜植物の適応現象の観察

海浜植物は、強風、塩分、乾燥、強い日差しなど、過酷な環境に適応した形態的特徴を持ちます。これらの適応現象を観察し、各自で決めたテーマに沿って、より定量的に調査・解析します。生育環境に適した種間あるいは種内形態変異や、海流散布に適した果実・種子の形態など、様々なテーマで発表を行います。

班ごとのディスカッション

受講のお申込み

申込締切

令和8年1月16日(金)必着

申込方法

オンラインまたは郵送でお申込みください。

郵送でお申込の場合は、必要事項を記入した受講願を自大学の教務担当を通じて下記の宛先にご提出ください。

〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町459 瀬戸臨海実験所 実習担当
(封筒に赤字で「公開臨海実習受講願在中」と表書きをお願いします)

受講の可否については、2月上旬頃に受講生・指導教員に電子メールで連絡し、その後教務担当宛に許可書を郵送いたします。

問合せ窓口

後藤 龍太郎(実習担当)
E-mail: goto.ryutaro.8n<at>kyoto-u.ac.jp(<at>を@に変えて送信)
Tel: 0739-42-3515(平日9:00~17:00)
Fax: 0739-42-4518

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