瀬戸臨海実験所の利用に際して、自然災害による危険が予測される場合は、気象庁の防災情報などを常に確認し、下記のように対応してくださいますようお願いいたします。また、地震の発生は予測が困難ですので、当実験所が配布する避難マニュアルを参照し、避難経路を予め確認しておいてください。
目次
気象警報・注意報の発表時
白浜町で発表されている気象警報・注意報を把握し、野外で行う調査・実習の実施には細心の注意を払う。次の気象警報・注意報については、特に対応が必要である。その他の気象注意報についても、危険性が認められる場合や状況が悪化する可能性がある場合、野外作業の変更・中止を検討する。
- 波浪警報、高潮警報：波にさらわれる危険があるので、解除されるまで海岸に近づかない。実習で磯観察などを行う場合、内之浦など波浪の影響が少ない場所を検討する。
- 大雨警報：川では増水や濁りに注意し、実習場所の上流での局地的豪雨による不意の増水も警戒する。急に泥や枝が流れてきたり土砂の匂いがしたりすることは、その前兆の可能性があるので、速やかに川から離れる。
- 雷注意報：野外で雷の発生・雷雲の接近があって危険が予測される場合、速やかに避難する。避難場所は、開けた場所や高い樹木の下を避け、窪地や車内がよい。
台風接近時
- 気象庁の防災情報などを確認し、白浜町が強風圏もしくは暴風圏に入っている場合、台風が抜けるまで建物から出ない。また、風が当たっているガラス窓に近づかないようにする。
- 実験所全体の停電と海水供給の停止が起こる可能性がある。懐中電灯の場所を確認しておく。
- 南からの強風と大雨が予測される場合、ベランダにある排水口の詰まりによる宿泊室への浸水を防ぐため、排水口周辺に堆積した葉っぱなどがあれば予め取り除く。
- 利用者の所属機関～当実験所間の移動において、近畿地方が暴風圏に入る時間と移動時間を重ならないようにする。
- 台風によって、白浜町周辺の交通や実験所の電気・ガス・水道に支障を来たし、調査・実習の遂行が困難と判断される場合、あるいは実験所の施設に支障や危険性が認められる場合は、利用を中止する。
地震発生時
- 震度4 以上（物が倒れる程度）、それ未満でも大きくゆっくりとした揺れが長く続いたときは、避難マニュアルにしたがって直ちに避難を開始する。震度3 以下であっても、気象庁の防災情報などにおいて津波に関する注意報や警報を確認した場合、次のように対応する。
- 白浜町に津波注意報（20cm以上1m以下）が発表された場合、解除されるまで海岸に近づかない。
- 白浜町に大津波警報（3m以上）もしくは津波警報（1m超3m以下）が発表された場合、実験所到着前であれば利用を中止し、到着後であれば速やかに番所山まで避難する。
- 近畿地方で震度6以上の地震が起き、それと同程度の余震が起こる可能性があると気象庁が発表した場合、その確率発表期間中は利用を中止する。
- 地震によって、白浜町周辺の交通や実験所の電気・ガス・水道に支障を来たし、調査・実習の遂行が困難と判断される場合、あるいは実験所の施設に支障や危険性が認められる場合は、利用を中止する。
地震発生時の避難経路
当実験所では、地震の際の津波を想定し、近隣の番所山（標高30m以上）にある南方熊楠記念館を避難先に設定しています。来所時や周辺海岸での採集時に地震が起こった際は、避難経路図にしたがって南方熊楠記念館まで避難してください。
避難の手順
安全確保と情報収集：周囲に物が落下・倒壊しない空間に移動し、緊急情報の自動配信サービスなどによって地震発生後に津波のおそれがあると判断される場合には、各自で速やかに避難を開始する。
避難と誘導：実験所職員の指示に従い、速やかに高台（南方熊楠記念館）へ避難する。実験所職員不在の場合は、避難経路に従い、実習生など同行者を誘導する。火の元・崩落の危険がある場所には近づかない。研究棟の実習室と外来研究室、および宿泊棟ではヘルメットと防災用品が利用できる。
- 負傷した場合：地震発生後、負傷や重い物の倒壊によって身動きが取れない場合、大声を出す、あるいは発煙筒などの使用によって、実験所職員を呼ぶ。
- 火災発生の場合：津波による避難の必要がない場合で、火災が発生した際、不用意に近づかず、速やかに建物外に避難し、実験所職員に連絡する。
緊急連絡先
実験所職員宛Eメール：emg(at)seto.kyoto-u.ac.jp（(at)を@に変えて送信）
事務室宛電話番号：0739-42-3515
夜間内線電話番号：29
*災害時は回線の混雑によって電話が通じにくいことがあります（その場合、メールの方が通じやすい）。