第71回 瀬戸海洋生物学セミナー

「中米パナマ地峡の形成により隔てられた巻貝の分化・拡散・交雑」
三浦 収 准教授(高知大学農林科学部)

2022年11月30日(水)16:00〜17:30
*本セミナーはオンライン形式です。参加のお申込は、下記フォームよりお願いします。
参加申込フォーム(11月29日正午締切)

中米沿岸域は自然が作り出した進化の実験場である。約350万年前に形成されたパナマ地峡が北米大陸と南米大陸をつなぐことで、低・中緯度地域における太平洋・大西洋間の生物の移動は途絶えた。そして、長期に亘る隔離により、太平洋と大西洋に生息する様々な海岸生物が異所的種分化を遂げたのである。本セミナーでは、中米沿岸域に生息する巻貝ウミニナ類の種分化やその後の分散および雑種形成について、演者のこれまでの取り組みを紹介し、種の多様化における偶発的拡散の意義について考察する。

[図1. 中米のウミニナ類]

[図2. 中米のマングローブ・ウミニナ類の生息地]

  • 関連文献
  • Miura O, Torchin ME, Bermingham E (2010) Molecular phylogenetics reveals differential divergence of coastal snails separated by the Isthmus of Panama. Molecular Phylogenetics and Evolution 56:40-48.
  • Miura O, Torchin ME, Bermingham E, Jacobs DK, Hechinger RF (2012) Flying shells: historical dispersal of marine snails across Central America. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences 279:1061-1067.

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後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)