第69回 瀬戸海洋生物学セミナー

「淡水産巻貝類の系統的多様化・分布形成メカニズム」
齊藤 匠 Postdoctoral Researcher(Faculty of Science, Masaryk University, Czech Republic)

2022年9月27日(火)16:00〜17:30
*本セミナーはオンライン形式です。参加のお申込は、下記フォームよりお願いします。
参加申込フォーム(9月26日正午締切)

多くの生物において、その移動力や分散力は限定的である。しかしながら、その様な生物であってもしばしば広い地域に分布し、遺伝的・系統的な多様化を遂げている。演者は、能動的な移動・分散に強い制約を受ける淡水産の巻貝を材料に、系統地理学・集団遺伝学的な観点から、その系統的多様化・分布形成の要因を明らかにすることを試みている。本セミナーでは、日本列島弧のヒラマキミズマイマイ類(Gyraulus spp.)、海洋島のヒラマキガイの一種(Gyraulus sp.)、全球規模でのモノアラガイ類(Radix spp.)という三つの異なるスケールで得られた知見を中心に、淡水産巻貝の多様化・分布形成メカニズムを統合的に紹介する。

[図1. 小笠原諸島父島のヒラマキガイの一種]

[図2. ヒラマキガイの生息環境]

  • 関連文献
  • Saito T., Hirano T., Ye B., Prozorova L., Shovon M.S., Do T.V., et al. (2021) A comprehensive phylogeography of the widespread pond snail genus Radix revealed restricted colonization due to niche conservatism. Ecology and Evolution, 11: 18446-18459. doi: 10.1002/ece3.8434.
  • Saito T., Sasaki T., Tsunamoto Y., Uchida S., Satake K., Suyama Y., & Chiba S. (2022) Even short-distance dispersal over a barrier can affect genetic differentiation in Gyraulus, an island freshwater snail. Freshwater Biology, in press.

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後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)