第61回 瀬戸海洋生物学セミナー

「外来フジツボの定着・拡大過程における種間相互作用と進化」
頼末 武史 准教授(兵庫県立大学/兵庫県立人と自然の博物館)

2022年1月18日(火)16:00〜17:30
*本セミナーはオンライン形式です。参加のお申込は、下記フォームよりお願いします。
参加申込フォーム(1月17日正午締切)

1965年以降、水圏生物の外来種は世界各地でおよそ1週間に1種類のペースで発見されている。外来生物が定着し、分布を拡大していく過程において、在来生物との相互作用や異なる環境への適応が重要であると考えられている。フジツボ類は代表的な海産外来生物で、これまでに世界各地から少なくとも23種類の外来種が報告されている。キタアメリカフジツボは北米太平洋岸を原産とすると潮間帯種で、日本では2000年代に三陸および北海道の太平洋岸で発見されている。本セミナーでは、本種の加入過程における在来生物との相互作用を調べたフィールド実験および定着・分布拡大過程での温度耐性の進化に関わるDNA解析の結果を紹介する。

[図1. フィールドでの加入実験の様子]

[図2. フィールドでフジツボの体温を測定するフジツボ型温度ロガー(robo-barnacle)]

  • 関連文献
  • Yorisue, T., Yoshioka, Y., Sakuma, K., Iguchi, A. (2018) Evaluating the occurrence of cryptic invasions of a rocky shore barnacle, Semibalanus cariosus, between the northeastern Pacific and Japan. Biofouling 34: 183-189.
  • Yorisue, T., Ellrich, J. A., Momota, K. (2019) Mechanisms underlying predator-driven biotic resistance against introduced barnacles on the Pacific coast of Hokkaido, Japan. Biological Invasions 21: 2345-2356 .
  • Ellrich, J. A., Yorisue, T., Momota, K. (2020) Limpet disturbance effects on barnacle recruitment are related to recruitment density but not recruit size. PeerJ 8: e9190.

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後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)