第49回 瀬戸海洋生物学セミナー

「住み込み共生の進化〜ハゼ類による巣穴利用の可能性〜」
邉見 由美 特定研究員(京都大学 舞鶴水産実験所)

2021年1月19日(火)16:00〜17:00
*本セミナーはオンライン形式です。参加のお申込は、下記フォームよりお願いします。
参加申込フォーム(1月18日正午締切)

海洋の堆積物底では、多くのベントスが巣穴を形成しており、また多様な共生者によってその巣穴が利用されている。魚類では、テッポウエビ類と相利共生関係にあるCryptocentrus系統とAsterropteryx系統のハゼ類、アナジャコ類やスナモグリ類の巣穴に居候するAcanthogobius系統のハゼ類に関する知見が集積されてきた。その一方で、ベントスの巣穴を条件的に利用するハゼ類や一時的に利用するハゼ類もみられ、その生態の解明は、巣穴利用の進化を考える上で重要である。

本セミナーでは、アベハゼとツマグロスジハゼを対象とした野外調査と水槽実験の結果をもとに、ハゼ類による巣穴利用に関する新たな一面を紹介する。

[図1.巣穴の中にひそむアベハゼ]

[図2. ツマグロスジハゼと共生していたテッポウエビ]

  • 関連文献
  • Henmi, Y., Fujiwara, C., & Itani, G. (2020). Mesocosm experiments revealed a possible negative effect exerted by the facultatively symbiotic goby on the host alpheid shrimp burrow. Journal of Experimental Marine Biology and Ecology, 527. doi:10.1016/j.jembe.2020.151379
  • Henmi, Y., Okada, Y., & Itani, G. (2020). Occasional utilization of crustacean burrows by the estuarine goby Mugilogobius abei. Journal of Experimental Marine Biology and Ecology, 528. doi:10.1016/j.jembe.2020.151383

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後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)