第35回 瀬戸海洋生物学セミナー

「礁の構築様式が示す地球生物相の大変革」
江 洋一 教授(大阪市立大学理学研究科)

2013年9月18日(水)15:00〜16:00

海底下で特徴的な高まりを示す「生物礁」は、地質時代を通じて繰り返し形成されてきた。主要な造礁性生物の種類は、その時々の地球環境に敏感に呼応して絶えず変化してきた。生物礁は、各時代の「地球生物環境」や「地球と生物の相互作用系」の情報が豊富に詰まった“玉手箱”である。

本セミナーでは、各時代を代表する生物礁を紹介した上で、礁の構築様式が大きく変化した「地球生物相の大変革期」に注目する。とりわけ、カンブリア紀中期に形成された“サンゴ‐海綿‐微生物礁”に言及し、オルドビス紀前期に顕著な「生物相の大変革」の実態を紹介する。さらに、その大変革をもたらした地球生物学的な背後要因を論じたい。