ヒラムシの多様性・分類・系統進化:特に共生性種に着目して
露木葵唯 博士(琉球大学・日本学術振興会特別研究員PD)
開催日時:2025年12月18日(木)16:00~17:30、Zoom開催
ヒラムシ(多岐腸目)は、その名の通り扁平な体をもつ海産無脊椎動物で、現在までに世界で約1000種が報告されています。多くの種で外部形態に基づく種同定が難しく、専門的な知識や組織学的解析を必要とするため、その多様性理解は十分に進んでいません。演者らはこれまで、日本沿岸域を網羅的に調査し、本邦に生息するヒラムシ類の多様性解明に取り組んできました。ヒラムシの多くは自由生活性ですが、最近の調査により、八放サンゴやヤドカリといった他の無脊椎動物に共生する種も多く存在することが明らかになりつつあります。本発表では、近年のヒラムシ研究の概要について、特にこれら共生性種の多様性と系統進化に焦点を当てて紹介します。


参考文献:Tsuyuki A, Shimooka S, Oya Y (2025) Record of Euilyoida takewakii (Kato, 1935) (Platyhelminthes, Polycladida, Acotylea) from Fukuoka, Japan, with notes on its phylogenetic position. Plankton and Benthos Research 20(1): 12–16.
後藤 龍太郎 goto.ryutaro.8n(at)kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えて送信)
